永雲寺の延命地蔵について

永雲寺の本堂内に安置されているお地蔵様は延命地蔵尊です。延命地蔵尊は“命を延ばすお地蔵様”。生まれてきた子どもを守り、長生きさせてくれるお地蔵様、病気を治し短命を免れるお地蔵様として信仰されてきました。 当寺の延命地蔵尊は江戸時代の安永6年(1777年)に造られ、元は土山町の辻町辺りにありました見性庵(けんしょうあん)から明治12年に遷座されました。甲賀六地蔵の第3番のお地蔵様であり、 ご詠歌 “草も木も みのりの他は あらがねの つちやま松の 風のまにまに”は、この見性庵の情景を表し歌われたものであります。 見た目の特徴は、首には“瓔珞(ようらく)”という仏の智慧を表す首飾りを身に付け、右手には“錫杖(しゃくじょう)”という獣や毒蛇から身を守る音が出る杖を持ち,左手には“宝珠(ほうじゅ)”という色々な願い事を叶えてくれる玉を持っています。 目は半分開き半分閉じている状態の“半眼”であります。仏教の言葉で“自他一如(自分の中に他人が存在し、他人の中に自分が存在する。人間本来、自と他の区別は無く、安らかなもの)”という言葉がありますが、“半眼”はこの“自他一如”を表し、半分は世の中を見つめ、半分は自己を見つめているという意味があります。 お地蔵様と一緒に両脇に安置されている仏像は、向かって右側が仏心を育てるとされる“掌善童子”、向かって左側が煩悩を滅ぼすとされる“掌悪童子”です。お地蔵様、掌善童子、掌悪童子の組み合わせは地蔵三尊と呼ばれています。



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